髪を切った話

2021.7.11

 

昨日、久しぶりに美容室へ行った

目的は髪をバッサリ切ることだったけれど

結局毛先を揃えて、前髪をオン眉にしただけだった

 

担当のヤベさんは

いつも理想を作ってくれて

こうしたいああしたい というリクエストは

快く受け入れてくれて 理想以上にしてくれる

 

ただ今回は少し違ったんだ

長さは切らない方がいいんじゃないかな、とか

ここへ入ってきた時の雰囲気がすごく良かったから、とか

なんだかいつもと違ってた

そんな風にヤベさんに言われたらそう思えてきて結局切らなかった

 

私が髪をバッサリ切ろうと思った理由は

暑いからとか夏に向けてとかそういうものもあるけど

もうひとつ大きな訳があった

3ヶ月付き合ってきた恋人とダメになってしまうかもという想像から、食い気味に美容室を予約したのだ

  

失恋したら髪を切るという仕組み(?)に上手くハマった私は切る気満々だったが、切らなくて正解だったのかもしれない

 

高円寺の裏通りで電話をしながら

マスクの下は鼻水で大変なことになっていたし

たぶん泣いているのも通行人にバレていたし

何より暑くて切なくて早くお風呂に入りたかった(違うだろ!)

 

でもね、髪の毛切らなくて正解だったと思うんだ

たぶん切っていたら もう会うことはなかったのかもしれないでしょ

一人で食べるご飯が寂しくて

その理由は自分が一番よく知っていた

あれ、食べきれないな、なんでだろうって

分かっているのに分からないふりが苦しかった

きっと美味しい美味しいって笑いながら沢山食べてくれるんだろうな、って食べきれなかったご飯にラップをして冷蔵庫にしまうのが苦しかった

決断ひとつで永遠に会うことも触れることも出来なくなるんだと思うと、その覚悟って相当なんだね

 

どうしてそんなに好きで居てくれるの、なんて野暮な質問をされたけれど

好きに理由なんて無くて

それを一番知っているのは私じゃなくて君だと思うよ

 

なんて、誰に宛てた日記でもないのに

今日は少し純猥談っぽく書きました。

 

たまには、いいよねん